昭和初期の講義ノート

昭和初期の講義ノートが寄贈されました。

ノートを作成された鈴木茂氏(1908-1987)は昭和7年(1932年)に京都帝国大学工学部電気工学科を卒業後、神戸製鋼に勤務されました。

講義ノートは、専門用語はドイツ語で、文章は日本語(漢字とカタカナ)で書かれています。図面もきれいに描かれており、印刷物のコピーや切り抜きなども貼り付けられています。一度とったノートをその都度清書した後、整理されたものではないかと思われます。当時の授業の様子やひたむきな学習態度がうかがわれます。 興味のある方は、京都大学文書館で閲覧することが可能です。

所蔵されているのは以下のノートです。

1.電気磁気学   鳥飼教授述

2.交流理論    鳥飼教授述 (サンプル頁

3.電気磁気測定法 加藤教授

4.数学      松本教授  (サンプル頁

5.力学      玉城教授

6.弱電流工学   加藤教授・小船井講師

7.電気化学・測量 中澤教授・石黒教授

8.電力応用    松田助教授

  電気機器材料  本野教授

  電線路材料   七里講師

9.材料強弱学   松村教授 10.物理学講義   森助教授述