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平成26年6月15日(日) 於 学士会館210号室 |
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平成26年11月6日(木)18:30〜20:30 於 学士会館 講演者:山川 宏 様 京都大学 生存圏研究所 宇宙圏航行システム工学分野
教授 演題:宇宙工学と宇宙政策の世界 〜探検する宇宙、危機あふれる宇宙、生活に密着した宇宙〜 |
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平成27年4月2日(木) 国立天文台 |
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囲碁会、麻雀会、 ゴルフ会、 洛謡会、 テニス会 |
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おぼろ会、
五九洛会、 みとおし会、 京極会、 洛粋会、洛談会、洛笑会 |
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第1回 幹事会: 平成26年5月17日(日) 於 学士会館 |
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平成27年3月31日(火) 於 京都大学東京オフィス 講演者:中野 哲浩 様 演題:エンジニア出身経営者の製造企業改革の軌跡 19:00〜20:00 講演会 20:00〜20:40 懇親会 |
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開催日
平成26年6月15日(日)
場所
学士会館210号室
[住所] 〒101-8459東京都千代田区神田錦町3-28
[電話] 03(3292)5936
[アクセス] 地下鉄都営三田線 都営新宿線 東京メトロ半蔵門線
神保町駅(A9出 口)徒歩1分
[URL] http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html
スケジュール
15:00〜15:50洛友会 東京支部総会
16:00〜1700京支部講演会
講師:京都大学総長 松本 紘先生
17:10〜18:30 懇親会
会費:
会員5,000円 同伴者2,000円
但し卒業5年以下(H20年学部卒以降)の会員は無料、
また、H26.4.1現在75歳以上の会員は、3,000円とした。
報告:
平成26年6月15日(日)、学士会館にて、東京支部の総会、講演会及び懇親会を開催しました。本部より長尾会長、荒木幹事長の2名の来賓をお招きし、85名の参加をいただき、例年にも増しての盛会となりました。
支部総会は松村総務幹事の司会により、午後3時に遊佐支部長による挨拶で始まりました。遊佐支部長からは、「東京支部はこの1年間、会員の知的好奇心を満たす様々な企画に取り組んできた。活発な活動ができるのも、首都圏という地の利を得、会員の所属もバラエティに富んでいるという恵まれた環境のお蔭であると考えている。本日は、その活動報告と今後の方針をお諮りし、皆様からの忌憚ないご意見を拝聴し、今後に活かしていきたい」との話がありました。
続いて、松村総務幹事より平成25年度行事・活動報告[第一号議案]があり、支部総会の講演会では、ATR社会メディア総合研究所所長
兼 知能ロボティックス研究所所長の萩田紀博様をお招きし、大変興味深いご講演を頂けたこと、その後の懇親会も北海道支部の中山支部長のご挨拶をはじめとして、米寿、喜寿を迎えられた方の一言や、「琵琶湖周航の歌」合唱で大盛況であったこと、秋の講演会では東京大学大学院工学系研究科エネルギー・資源フロンティアセンター教授の加藤泰浩様より、「南鳥島EEZのレアアース泥鉱床と日本の資源戦略」と題して、数々の輝かしい成果のご報告がご紹介されたこと、春の見学会は防衛大学校で開催され、帽子投げで有名な記念講堂、歴史資料館、学生会館などの見学など、充実した内容であったこと、2月の若手勉強会は大雪のため残念ながら中止となったこと、などの紹介がありました。また、5つの趣味の会、6つの拡大クラス会の状況について報告があり承認されました。
続けて、平成25年度決算報告および監査報告[第二号議案]があり、ほぼ予算計画通りの決算となったことが古屋会計幹事より説明されました。この決算内容に対し、成宮監事から適正に会計処理され決算報告に記載されているとの監査報告が行われ、質疑を経て決算報告および監査報告は拍手をもって承認されました。
引き続いて平成26年度の役員/幹事[第三号議案]の提案が行われ、質疑の後、拍手をもって承認されました。平成26年度の新役員は、支部長 安田豊(S48卒)、副支部長 成宮憲一(S49卒)、監事 小森光修(S50卒)、総務幹事 古屋裕規(H7卒)、会計幹事 田邉義孝(H8卒)、庶務幹事 浅井孝浩(H7卒)、若手勉強会幹事 松村善洋(H6卒)の7名となりました。
遊佐前支部長 安田支部長
続いて退任する遊佐前支部長より、「会の活動は、会員のご協力、ご支援の賜物であり、皆様に厚く御礼申し上げたい。毎年、支部長がバトンタッチして新鮮さをつないでいくのが半世紀以上続いている東京支部の伝統であり、今後は安田新支部長のもと益々支部が発展することを祈念している」との挨拶がありました。
引き続いて安田新支部長より就任の挨拶をいただきました。安田支部長からは、「日本がグローバルな世界で生きていくには国際競争力が必要であり、洛友会も京都大学OBとしての立場で貢献をしていきたい、また、洛友会のこれまでの「歴史・伝統」を大切にしつつ若手の参加も増やして活動をさらに活性化させ、京都大学のグローバルな活動を支えていきたい」との話がありました。
次に、古屋新総務幹事から、平成26年度行事・活動計画[第四号議案]について説明を行いました。例年通り、秋の講演会、若手勉強会、春の見学会などの行事、拡大クラス会・趣味の会を実施すると共に、新名簿システム導入に伴い名簿管理システムへの登録を促し、連絡をより広範囲に効率的に行なっていくこと、全学同窓会活動との連携を検討していくこと、などが説明され、拍手をもって承認されました。更に、平成26年度予算計画[第五号議案]が説明され、拍手をもって承認されました。
そして、平成26年度に喜寿を迎えられた方々(喜寿9名)に対し、安田支部長より、「会員一同を代表して感謝の意を表すると共に、今後の御健康を祈念させていただきたい」との祝辞が述べられ、大きな拍手と共に会場より祝意が表されました。
次に、洛友会本部の荒木幹事長より平成25年度の主な事業内容、平成26年度の事業計画について、ご説明いただきました。企業説明会などを実施した「先輩と学生との交流会」や、先輩が後輩を指導する教育の一環として大きな成果をあげた「エレクトロニクス・サマーキャンプ」、大学入学式後の新入生歓迎会、新しくなった会員専用WEBサービスなどについて紹介されました。また、今後の洛友会会員名簿の発行に関し、本部を中心とする検討動向について説明がありました。
以上をもって、平成26年度洛友会東京支部総会は閉会となりました。
【講演会】
「京都大学改革のチャレンジ」と題して、京都大学の改革構想とそれを実践してきた6年間について、京都大学総長の松本紘先生によるご講演をいただきました。
まず、現在の大学を取り巻く環境として、世界が大きく、かつ高速に変わっているなかで教員、学生の意識を変える必要があること、地球が抱えるエネルギー問題に対し危機意識がなく豊かボケであること、イノベーションの必要性とそのドライブ要素である「新しい知識」は大学の役割であること、大震災以降、研究者が狭く研究し全体を見ようとせず科学に対する不信感が顕著になってきていること、大学に対する運営交付金が縮減していること、などが説明されました。
また、国立大学法人化、大学全入時代など歴史を踏まえて、どうすれば世界において京都大学の地位を高めることができるか、「大学改革実行プラン」に基づいたミッションの再定義について紹介されました。現状として、長期の時間をかけて実施する研究、計算標準、材料試験などの基礎的な研究が減っている一方、短期的に成果が生み出せる研究が増えており、結果的に学術研究論文数が減少しているとのことでした。そもそもイノベーションには膨大な研究量と時間が必要であり、「基礎研究の重要性」を再認識し、多様性・想像力を保持するとともに、大学がイノベーションの土壌として最適な場にならなければならない、とご説明いただきました。
続いて、学部段階からグローバルに活躍できる人材の育成を強化するとともに、質の高い国際共同研究を拡充するため、取り組みを一体的に推進していく「教育・研究における京大グローバルアカデミー戦略」について、ご紹介いただきました。
大学院改革では、幅広い知識と深い専門性、柔軟な思考力と実行力を備えたグローバルリーダーを育成するため、5年一貫制の大学院を開設し、1、2年次は「専門科目特別研究」で学位論文研究の他、社会貢献をしながら学ぶ体験教育として国内外サービスラーニング、各界トップリーダーとのディベートによる問題の深掘りや問題解決のための体験的な方法論を学ぶ「熟議」を行い、3年次は「総合学術基盤講義」で高い俯瞰力を身につけるために高度な教養科目を幅広く学び、4年次は「国際実践教育(海外武者修行)」、5年次は「プロジェクトベースラーニング」で4年間の知見と経験を活かして、自らプロジェクトを企画立案し、人集め、金集め、交渉、発信、実行することが要求されること、大きな特徴として学寮制であることをご説明いただきました。また、教養教育の改革についても、14年間の議論を断行するときであり、企画と実施責任を一元的に担う体制移行させているとのことでした。
その他にも、次世代を担う先見的な研究者の育成を目的とした白眉プロジェクト、iPS細胞研究などの大型プロジェクト、海外同窓会の設立などの社会連携、京都大学基金などについて、ご紹介いただきました。
最後に、社会における大学の役割は「研究成果」と「人材」が両輪となって日本の成長に貢献することであり、今後も「魅力・活力・実力ある京都大学」の実現へ迅速に動かなければならない、とご講演を締めくくられました。
松本先生の、京大改革への使命感と情熱に溢れた1時間半の講演は、京都大学の変革が決してOBにとって他人事ではないことを我々に知らしめて頂き、大変感銘を与えるものでした。
松本総長 講演の様子
【懇親会】
午後5時40分より、恒例の懇親会に移りました。
懇親会は、安田新支部長の開会のご挨拶と長尾会長の乾杯のご発声で始まり、例年にも増して、幅広い年齢層にわたる多彩な参加者の交流の場となりました。講演に引き続きご参加頂いた松本総長を囲み、会員の方々の活発な意見交換が行われました。趣味の会幹事の方から各会のご紹介、米寿・喜寿を迎えられた方から一言を頂いた後、田邊新会計幹事の音頭により、恒例の「洛友会の歌」及び「琵琶湖周航の歌」を合唱しました。
最後に、成宮新副支部長の中締めにより、午後7時に散会となりました。
長尾会長の乾杯のご発声 米寿・喜寿の皆様のお祝
琵琶湖周航の歌斉唱
[報告] 洛友会 東京支部 総務幹事 古屋裕規(H07年卒)
開催日
平成26年11月6日(木)
場所
学士会館320号室
[住所] 〒101-8459東 京都千代田区神田錦町3-28
[電話] 03(3292)5936
[アクセス] 地下鉄都営三田線 都営新宿線 東京メトロ半蔵門線
神保町駅(A9出口)徒歩30秒
[URL] http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html
出席者
50名
講演者
京都大学 生存圏研究所 宇宙圏航行システム工学分野 教授
山川 宏 様
演題
宇宙工学と宇宙政策の世界
〜探検する宇宙、危機あふれる宇宙、生活に密着した宇宙〜
講演者略歴
1965年スイス・ジュネーブ生まれ。93年、東京大学大学院工学系研究科航空学専攻博士課程修了。
宇宙科学研究所、宇宙航空研究開発機構などを経て、現在、京都大学生存圏研究所、
同大学院工学研究科教授。2010年から2012年まで内閣官房宇宙開発戦略本部事務局長、
2012年から内閣府宇宙政策委員会委員。博士(工学)。専門は、宇宙工学および軌道工学。
とくに、ロケットや人工衛星の飛行計画、航法、誘導、制御の研究を行っている。これまで多くの
地球周回衛星、月・惑星探査機、M-V固体ロケット、垂直離着陸型再使用型ロケットの開発・
打ち上げ・衛星初期運用に従事。
(出典:「宇宙探査機はるかなる旅路へ」(化学同人)著者略歴より)
スケジュール
18:30〜19:30 講演会
19:30〜20:30 懇親会
会費
講演会会費 2,000円(懇親会込・ご同伴者同額)
報告
平成26年度の秋の講演会は、11月6日(木)18時30分より学士会館にて開催されました。今回は、「宇宙工学と宇宙政策の世界 〜探検する宇宙、危機あふれる宇宙、生活に密着した宇宙〜」と題し、京都大学生存圏研究所・同大学院工学研究科電気工学専攻(協力講座)の山川宏教授からご講演をいただきました。当日は50名の出席がありました。山川先生は講演開始前から会場にいらっしゃり、洛友会会員と気さくにお話を下さいました。また、当日、学士会館にお泊まりの予定であった松本前総長がお立ち寄りになり、山川先生とご挨拶を交わされる一幕もございました。
講演会は、安田支部長の挨拶で開演しました。山川先生の講演は自己紹介から始まりました。多くの洛友会会員に縁が深いスイス・ジュネーブ生まれでいらっしゃること、東京大学工学系研究科で、宇宙科学研究所所長・政府の宇宙開発委員会の委員長を務められた松尾先生の研究室のご出身でいらっしゃること、宇宙科学研究所、JAXA(宇宙航空研究開発機構)を経た後、京都大学に移られ、松本前総長の研究室を引き継がれたこと、ご専門は宇宙工学および軌道工学、特にロケットや人工衛星の飛行計画であること等、ご経歴を紹介頂きました。また、本日の講演では、近年取り組まれている宇宙政策の世界も含め、幅広くお話頂ける旨の説明を頂きました。
先生のお話は、宇宙工学の分野「探検する宇宙」から始まりました。先生は、数多くの地球周回衛星、惑星探査機に携わっておられますが、まず、月探査機「ひてん」のお話をいただきました。修士課程時代に「ひてん」の飛行計画の立案に関わったことが、先生の第一歩であったとのことでした。続いて、世間で大きな話題となった、小惑星探査機「はやぶさ」の飛行計画も、先生がご担当されたとのお話がありました。ターゲットである小惑星イトカワも先生が選定されたこと、また、その大きさが京都駅の駅ビル程度であり、どのように接近するかが技術的な課題であったこと、などのエピソードをご紹介頂きました。更に、お話は日欧国際協同水星探査計画「BepiColombo」に移りました。プロジェクトマネージャーとして日欧協力をリードされたこと、地球から水星までの飛行計画の立案を担当されたこと、また、現在、衛星本体がほぼ完成し、2016年に打ち上げ予定であることの紹介がありました。この計画は、本日お越しの向井先生(洛友会会員)の指導の元で進められたとのことで、一緒に何度もヨーロッパに足を運ばれた思い出をお話くださいました。
ここで、お話は衛星からロケットに代わりました。固体ロケットの飛行計画立案では、実際の打ち上げに立ち会った際の緊迫した状況や、政府方針で2006年に当時の固体ロケットの運用が中止になったことなど、様々なチャレンジをお話くださいました。また、液体燃料ロケットについて、垂直離着陸型ロケットの実験を世界に先駆けて行われていたことをご紹介いただきました。更に、昨年、イプシロンロケットの打ち上げ管制隊として7年ぶりに現場に復帰され、鹿児島県内之浦からの500機目という記念すべき瞬間に立ち会われたという感慨深いお話をいただきました。
次に、先生のお話は、宇宙政策の分野「生活に密着した宇宙」に移りました。まず、2010年から2012年まで務められた、内閣官房宇宙開発戦略本部事務局長のお話を頂きました。宇宙開発利用に関して、歴代の宇宙開発担当大臣と毎週のように議論されたり、各省庁と総合調整を行って来られる中、大きく携わられた2つの仕事をご紹介頂きました。1つめは、日本版GPS衛星である準天頂衛星システムの推進であり、現在、既に1機が飛んでおり、あと数年で4機体制になるとのことです。2つめは、内閣府宇宙戦略室・宇宙政策委員会を設置するための法改正であり、現在、先生はこれにより設置された宇宙政策委員会の委員を務めておられるとのことでした。この宇宙政策委員会では、現在、松本前総長も委員として関わっておられ、毎週のように一緒に議論をされているとのことでした。また、委員会に安倍首相が出席された際のエピソードもお話いただきました。
最後に、お話は大学での研究「危機あふれる宇宙」に進みました。先生の研究室には、洛友会員の後輩である電気工学専攻の12名の学生がいますが、皆、極めて優秀であるとの嬉しいお話がありました。続いて、現在注力している2つの研究テーマをご紹介いただきました。1つめのテーマは「宇宙ごみ」への対応です。現在軌道上に4,500トンもの人口物体が存在しており、国際的にも危険性が議論されているとのことで、その観測に貢献すべく、京都大学生存圏研究所が保有する「MUレーダー」を活用した取組を進めておられるとのことです。また、宇宙ごみを帯電させ、地球磁場との作用によるローレンツ力により、これを除去する研究も進めておられるとのお話がありました。2つめのテーマは、地球に衝突する「小惑星」への対応です。2013年にチェリャビンスクに飛来した例も記憶に新しく、小惑星が地球に衝突する事例は、100年に1回程度で発生し得ると言われており、現在、人類として対処すべき危機と認識されています。そこで、小惑星に高速度で衛星を衝突させることで軌道を変え、衝突を回避するという研究テーマのご紹介がありました。本テーマは、アメリカ・ヨーロッパ・国連でも委員会が立ち上がり、検討が進められているとのことです。
京都大学 山川教授 講演会の様子
以上で先生の講演は終了し、質疑応答に移りました。講演内容に対する会員の反響は高く、6件もの質問が寄せられましたが、予定時間の超過後も、山川先生は全ての質問に丁寧にお答えくださいました。質疑応答に続いて、懇親会を開催いたしました。安田支部長の乾杯の発声の後、山川先生はケネディ駐日米国大使とのお約束があり、残念ながら会場を後にされましたが、会員各位の間では、講演の内容を踏まえた活発な議論や意見交換が行われました。
技術・政策の両面で日本の宇宙開発戦略に精通されておられる山川先生から、宇宙開発の最新状況について幅広くお話を頂け、今後への期待が更に膨らみました。日本の宇宙開発が益々発展し、「探検する宇宙」「危機あふれる宇宙」「生活に密着した宇宙」の全ての面において、世界をリードすることを楽しみにしています。
[報告]洛友会東京支部 総務幹事 古屋 裕規(平成7年電子卒)
開催日: 平成27年4月2日(木)
見学先: 国立天文台
会費: 5,000円 (同伴者の方も同額)
参加定員: 46名
報告:
桜満開の4月2日(木)、恒例の春の見学会を開催いたしました。本年の見学会は、東京都三鷹市の国立天文台を訪れました。平日にも関わらず、定員を超える応募をいただき、当初より定員を増加させ、46名のご参加をいただきました。
みなさまのご協力のお蔭で、JR新宿駅を定刻に出発し、10時30分前に国立天文台に到着しました。幸いにも好天に恵まれ、さらには桜の満開の時期とも重なり、絶好の見学日和となりました。
林正彦台長 ご挨拶 先端技術センター見学
現地にて、今回の見学に対応いただく国立天文台のみなさんのお出迎えを受け、天文台会議室にて、林正彦台長の歓迎のご挨拶をいただきました。その後、2チームに分かれ、天文台の先端装置や基盤技術の開発拠点である先端技術センター(ATC)、スーパーコンピューターを使ったシミュレーションの研究結果を可視化した宇宙の進化に関わる映像を大スクリーンで見れる4次元デジタル宇宙シアター(4D2Uシアター)、土星の衛星や星の写真位置観測を行っていた65cm赤道儀式屈折望遠鏡を見学できる天文台歴史館、太陽黒点のスケッチ観測を行っていた望遠鏡を見学できる第一赤道儀室などを順次見学いたしました。特に、4D2Uシアターは、映像の明るさや解像度がほぼ2倍に向上し、土星の薄い輪の様子がより鮮明に見てとれるなど、プロジェクターを更新した直後の見学となり、新しい時代の更に迫力を増した「宇宙旅行」を体感することができました。
4D2Uドームシアター(外観) 第一赤道儀室見学
国立天文台見学の後は、深大寺内の嶋田屋に移動し、昼食をとりました。深大寺そばの元祖であり、そばを作る水は「湧水」、機械を使わずに石臼でひいた粉を使用、と強い「コシ」と風味のある伝統の味を楽しみました。昼食後は、参加者各自で桜満開の深大寺周辺を自由に散策いたしました。
その後、バスにて新宿駅まで戻りました。参加者皆様のご協力のお蔭で、定刻通りの解散となりました。
今回の見学にあたり、事前のご準備、当日ご対応いただきました、林正彦台長をはじめとする国立天文台の皆様、今回の見学先として国立天文台をご紹介いただきました向井利典様(S41卒)に感謝申し上げます。
集合写真 昼食会場の様子
[報告]会計幹事 田邉 義孝(H08卒)
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幹事 |
幹事メールアドレス |
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(1)囲 碁会 |
喜多村 滋 (S36卒)、向井 利典(S41卒) |
囲碁会行事案内 |
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(2)麻 雀会 |
舩山 眞弘(S39修卒) |
麻雀会行事案内 |
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(3)ゴ ルフ会 |
古澤 久具(S35卒)、山澤 穣(S38卒)、鈴木 洋(S40卒) |
ゴルフ会行事案内 |
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(4)洛 謡会 |
村上 薫 (S36卒) |
洛謡会行事案内 |
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(5)テ ニス会 |
山内 英樹(S44卒)、 田中 喜男(S44卒) 、成松 洋(S46卒) |
テニス会行事案内 |
名称 |
平成26年度 幹事 |
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(1)おぼろ会[S21〜S24卒] |
舟 田 正男(S24卒)、門脇 誉雄 (S24卒) |
おぼろ会行事案内 |
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(2)五九洛会[S25〜S29卒] |
室賀 弘 (S27卒) |
五九洛会行事案内 |
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(3)みとおし会[S30〜S34卒] |
磯田 賢一 (S34卒)、吹抜 敬彦 (S34卒) |
みとおし会行事案内 |
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(4)京極会[S35〜S39卒] |
村上 薫 (S36卒)、前川 則夫 (S36卒) |
京極会行事案内 |
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(5)洛粋会[S40〜S44卒] |
森田 浩三 (S41卒) |
洛粋会行事案内 |
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(6)洛談会[S45〜S49卒] |
杉山 守(S47)、蓮池 和夫(S48) |
洛談会行事案内 |
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(6)洛笑会[S50〜S54卒] |
伊藤 八大 (S54卒) |
洛談会行事案内 |
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日時: 平成26年5月17日(土) 12:00〜15:15
場所: 学士会館本館(2階203会議室)
住所:〒101-8459 東京都千代田区神田錦 町3−28
電話:03(3292)5936
交通:地下鉄都営三田線または都営新宿線または営団半蔵門線
神保町駅(A9出口)徒歩30秒
http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html
主な議事内容:
(1)平成25年度行事・活動報告
承認
(2)平成25年度決算報告および監事報告
承認
(3)平成26年度の役員/評議員/幹事
承認
(4)平成26年度行事・活動計画
承認
(5)平成26年度予算計画
承認
(6)米寿・喜寿のお祝い
承認
(8)その他
・拡大クラス会五九洛会は、平成26年度を持って活動を終了することを決定した旨が報告された。
・趣味の会の宣伝をより積極的に実施するべきとの要望が提起された。
・紙ベースでの名簿の今後の発行予定についての質問があり、役員より、本部で議論中である旨の回答がなされた。
[報告] 洛友会 東京支部 H25年度庶務幹事 大畑雄司(H05年卒)
開催日: 平成27年3月31日(火)
場所: 京都大学東京オフィス
[住所] 〒108-6027 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟27階
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/tokyo-office/about/access.htm
講演者:
株式会社アーク 執行役員 開発支援事業本部 事業企画室長
中野 哲浩(なかの てつひろ)様
講演題目:
エンジニア出身経営者の製造企業改革の軌跡
スケジュール:
19:00〜20:00 講演会
20:00〜20:40 懇親会
会費:
講演会:無料
懇親会:500円
報告:
平成27年3月31日、京都大学東京オフィス会議室におきまして、株式会社アークの中野様をお招きして「エンジニア出身経営者の製造企業改革の軌跡」と題して、ご講演をいただきました。中野様は、株式会社デンソーにおいてエンジニア、海外での合弁会社の経営を経験された後、複数企業の改革を成し遂げられた経験をお持ちです。
中野様は、デンソーでのエンジニアとして、携帯電話など電子機器の開発に携わった経験から、ムーアの法則が支配するデジタル化社会の競争に勝ち抜くにはスピードとスケールが必要だったことを見抜かれたとのこと。デンソーから米国へ留学し、ミシガン大学ビジネススクールでMBAの取得。その中で、企業活動の全体構造を見ることができたとのことで、MBA取得に向けて、米国の企業のコンサルティングプロジェクトに携われた際に、財務、顧客、内部プロセス、学習の視点で、価値観、戦略、活動の全体像を可視化し、対象とされた会社の社長から、「この絵で自分たちの活動がよく分かった」と言われたそうです。講演を通じて、企業活動の可視化が中野様の企業分析の手法として確立されたのだと感じました。
その後、中野様は、デンソーとボッシュ社の開発合弁会社に管理本部長として出向され、経営管理実務を経験されました。50:50合弁の会社で、なにも決まらず、苦労されたようですが、その中で、総務、財務等の実務を何でも実施されたとのことでした。さらに中野様は、経営人生を本格スタートしようと、JOHNAN株式会社に転職され、4代目となる次期社長の右腕となり、第二創業を成すミッションを携えて事業再生に取り組まれました。この会社はパナソニックの下請け等で、小回りの利く便利な存在でしたが、外に売って出る能力が欠けていると分析し、組織を改革。製造支援ソリューションとして、ものづくり支援からものづくり周辺支援までトータルに製造業を支える会社として再生されました。その中では、「京都試作ネット」と組んで、機械装置を含む仕事を多数受注し事業承継を2年前倒しで済まされました。
中野様は、次の人生として、戦略的経営者を育成することで有名な、株式会社ミスミに入社され、経営戦略を学ばれ、その後、現在の株式会社アークに移られました。このアーク社では、デザインモデルの製作など新製品開発に関するトータルサービスの事業の中で、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの拠点での工業デザイン、商品開発など各種事業を束ねられておられるとのことです。この講演の中で、中野様から、いくつかの企業の経営に関われた豊富な経験をベースに、製造業の発展に向けてのメッセージを多数頂きました。
中野様からの講演の後、株式会社Whillの杉江理様、Mywayプラス株式会社の松野知愛様にもご参加頂き、「なぜ大企業社員から転身し、起業・プロ経営者の道を歩み始めたのか」と題したショートトークセッションが持たれました。それぞれのスピーカーから、大企業での経験を経た上で、他の会社へ転身されたきっかけ、大企業の問題点などを本音で披露頂きました。普段、企業経営戦略に身近に感じていない我々にとって大変有意義な講演及びショートセッションでした。
講演会終了後、安田支部長の乾杯の音頭により、意見交換会を行いました。時間も押してしまったため、十分な時間はとれませんでしたが、東京地区の若手同窓生にとっても大いに刺激となる意見交換ができたことと思います。
最後になりましたが、中野様の講演を昨年からご計画頂き、ショートセッションにもご参加いただきました、昨年度若手勉強会幹事の松野様(H5卒)に感謝申し上げます。
中野様の講演風景 ショートセッションでの松野様の発言風景
[報告] 若手勉強会幹事 松村 善洋(H06卒)
以 上