洛友会九州支部五十年の歩み
洛友会会報 200号


洛友会九州支部五十年の歩み

徳永 勉(昭51年卒)

 洛友会設立50周年を記念した今回の特別企画は、九州支部のこれまでの歩みを取りまとめるまたとない機会となりました。しかしながら、いざ作業に取り掛かりますと、現在事務局の記録として確認できるのは昭和50年代以降で,それも一部欠落している時期もありました。そのような訳で、九州支部設立から昭和40年代の歩みにつきましては、本部会報や30年記念誌の記録に加え諸先輩の記憶を頼りに本稿を書き下ろす次第となりました。
 九州支部は昭和28年10月26日に設立されました。設立当初の会員は80数名でしたが現在は115名と約4割程度の増となっています。実を申しますと、事務局で把握していた会員は95名で、上田保之先輩(昭和27年卒、六代支部長)がこれを機に洛友会会員名簿を丹念に検索された結果判明した事実であり、事務局の不明を恥じる次第であります。会員所在地の県別分布を見てみますと、福岡県が圧倒的に多く全体の65%、続いて熊本県10%、大分県8%、以下長崎県、宮崎県、佐賀県、鹿児島県、沖縄県の順となっています。いずれにしましても、九州支部は設立以来、会員数の多少の増減はありましたが、小所帯で家族的な雰囲気を保てる規模でありまして、和気あいあいの支部活動が伝統となっています。
 九州支部は今年設立50周年を迎えますが、これまで8人の方が支部長に就任されています。歴代支部長は初代から順に、福井正治(明治43年卒、故人)、高柳与四郎(大正3年卒、故人)、宮田秀介(大正15年卒、故人)、河本勝寿(昭和5年卒、故人)、深町藤吉(昭和22年卒)、上田保之(昭和27年卒)、大園繁治(昭和34年卒)、岡範彦(昭和35年卒)の諸先輩であります。
 現在の支部活動は、年1回の支部総会と年3回の昼食会が主体です。支部総会は例年5月の連休明けの平日に開催しています。日程は近藤会長のご都合や他支部総会の開催日等を勘案して決めることになりますが、会員ともどもゆっくりとくつろげる金曜日を当てるよう心がけております。場所は九州各地からの交通の利便性を考慮し,近年はJR博多駅前のホテルに固定しています。出席者数は、ここ20年では最高が昭和55年の35名で最低は昭和61年の16名との記録が残っています。最近の10年に限りますと大体20数名程度で安定的に推移しています。総会は午後6時30分からとしていますが、その前段としてカクテルパーティーが催されます。総会開会の30分程前から三々五々集まった会員各位がグラス片手に自由に歓談するスタイルは、九州支部総会の恒例となりました。出席者全員の顔色がほどよく染まった頃合を見計らって,別室に用意された会場にご案内し、いよいよ総会が始まります。総会ではそれなりの議題は用意されておりますが、何といってもメインは本部会長挨拶、教室の先生からの近況報告であります。最近は近藤会長お一人でお見えになることが多く、近況報告まで会長自らこなされています。毎年ご起立のまま澱むところなく論旨明快に一気にお話になられるさまは、まさに年齢を感じさせない近藤会長の独壇場で、いつも一同感心するところしきりであります。お話の内容は、ここ数年の大学改革の動向や桂キャンパスへの移転など、時代の流れを感じざるを得ないもので、多くの支部会員が自らの学生時代に想いを馳せ、思わずため息をつくのみであります。今後も近藤会長の明晰かつ味深いお話を拝聴できることを楽しみにお待ち申し上げます。
 次に昼食会の様子をご紹介します。昼食会が最初に開催されましたのは、昭和60年2月9日です。その後、非定期に数回開催され、平成2年から現在の年3回定期開催という形が確立しました。支部総会開催月の5月を起点に、3ヶ月毎の8月、11月、2月の第4水曜日を基本としていますが、時間制約がなく現役世代の会員も出席しやすい土曜日も何回か開催しています。これまでの開催回数は記録されているものだけでも40回を超えています。場所は福岡市内中心部の天神地区レストランまたは前述の博多駅前ホテルとしています。出席者数はここ数年は10数名から20名程度となっています。福岡市及びその近郊に在住の会員がほとんどですが、遠路にもかかわらず佐賀市の山口高雪(昭和13年卒)先輩や北九州市の岩崎英男(昭和21年卒)、大内一紀(昭和39年卒)の両先輩には、よくお越しいただいています。
 多くの会員に支えられて、このように活発な支部活動を継続できた訳ですが、その中でも特に多大な貢献をされた諸先輩をこの機会に紹介いたします。平成6年以降になりますが、30回に及ぶ支部総会・昼食会の記録を確認したところ、皆勤が上田保之(前述)、29回出席が安田振之助(昭和12年卒)の両先輩で、これに続く者は23回が5名、21回が1名、20回が2名ということが分かりました。両先輩は九州支部設立当初から支部活動に関わってこられ、まさに支部の生き字引であり50年の活動の牽引役と言って過言でありません。安田先輩は九州支部設立時の幹事としてご活躍、当時の様子が洛友会会報第3号に生きいきと描写されています。卒寿を超えた現在も総会、昼食会には欠かさずご出席で、お酒を酌み交わしながらの望月昭彦(昭和30年卒)先輩との当意即妙のやりとりなど、名調子は今なお冴え渡り、大いに場を盛り上げていただいています。上田先輩は、永年にわたり支部活動の実務面で貢献されてきました。ご功績は数多くありますが、中でも特筆すべきは支部総会開会前のカクテルパーティー、年3回の昼食会ではないでしょうか。いずれも九州支部の伝統として定着し、今後も受け継がれていくものと思います。上田先輩のこうした活力の源泉は何かと拝察するに、誠実と気配り、正にボランティア精神そのものであります。今後も様々な形でお力添えいただきたいと存じます。
 今年は九州支部設立50周年という節目に当たりますが、時代環境は大きく変化しています。こうした中にあって、同窓会の原点を見失わず、かつ多様な会員のニーズに応えるべく柔軟性をもって対応していくことが、支部のさらなる発展、活性化につながるものと確信しています。特に今後の活動の中核を担う若い人の意見、提案に耳を傾けることが大切ではないでしょうか。現会員の何人かが100周年を迎えた時、50周年が新たな飛躍の年であったと実感できれば幸いです。
 最後に、九州支部からの祝意を有志による署名色紙に託しましたので、ここにご披露いたします。紙面に限りもありますので、本稿はこのくらいとし、洛友会ますますの発展を祈念しつつ、上田先輩の「洛友会九州支部の思い出」にバトンタッチいたします。

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