洛友会東京支部
 学年別グループ活動
 ー59洛会の歩みー
洛友会会報 200号


洛友会東京支部 学年別グループ活動 ー59洛会の歩みー

近藤貞吉(昭28年新卒)

 洛友会東京支部における学年別グループ活動は、卒業後およそ30年を経過した時点で結成され、活動しておられる様でした。学年ごとのクラス会は、それぞれ学年幹事のご努力で顔合わせをしておられますが、こと学年別のグループの発足となると、そう簡単にはことが進まないようです。学年の枠を越えて集まろうと言うには、卒業後の社会での活動範囲が広がり、公私に亘って面識が広がってきたころにならないと、学年別グループ活動を始めようと言う気持ちにならないのではないでしょうか。およそ30年の社会活動の中で培ってきた、人脈、情報脈など共有できる情報を持った卒業生が、洛友会と言うよしみのもと、会い集うことに学年別グループ活動が意味を持ってくると思います。
 すでに活動されてこられた、鶴友会(明治・大正卒)、洛東会(昭和2・7卒)、らっきょう会(昭和8・11卒)、洛楽会(昭和12・16年12月卒)、東友会(昭和17・20卒)、おぼろ会(昭和21・24卒)、デルタ会(講習所卒)の7グループに引き続き、洛友会東京支部からの要請もあり、漸く昭和25・29年組がその気運になってきました。

59洛会のスタート
 昭和25・29年卒(約125名)を代表する各学年幹事で相談の結果、何はともあれ一度集まって、グループのニックネーム、活動方法などを決めようと言う事になり、昭和59年9月17日(木)18:30から、沖電気目黒クラブにおいて発会式を行いました。
  
図:発会式参加者の寄せ書き

(1)会のニックネームは、グループが25.29年卒で構成される事から「5」、「9」を活かし、洛友会に因んで「洛」を組み入れた『59洛』会と決まりました。そしてこの読み方がなんと「ご・く・らく:極楽」に通じる事から、いささか抹香臭い点はありましたが、約20年後の今にして思えば、言い得て妙であると満足しておりますが。
(2)年2回開催することとし、5、9にこだはり 開催月は、年2回の5月、9月としました。
(3)加えて、会員による特別講演をアレンジする事により、このグループの特徴を出せるよう配慮しました。会員から情報を発信し、それを出席者で共有し、相互の交流を図るという、今風に言うところの『コミュニティ』のコンセプトを取り入れた点にこの会の特徴があったと思ってます。

表:特別講演の記録

(4)会の運営は、下記の6グループ学年幹事の持ち回りと決まりました。
昭和25年 :山田昭二郎
昭和26年 :山中  卓
昭和27年 :重本 直三
昭和28年 :鴛海修三郎
昭和28年新:近藤 貞吉
昭和29年 :間瀬 光朗

永続きする会を目ざし運営方法を見直す
 発足した後、6名の幹事が一巡する第7回までは張り切って取り組み、5月、9月の年2回開催を続けてきました。ところが、一巡した直後の幹事会で、幹事各位は、業界の第一線で活動されている事も有り、幹事にかかる負担がいささか重いことを感じておられ、年1回の開催にしてはどうかという運営に付いての見直し案が出てきました。協議の結果、第8回以降は、年1回とし、永続きのする運営方法に切り替える事と致しました。

会を活性化するための幹事のご苦労
 会を重ねて凡そ20年を経たところ、会を如何にして活性化するか、常連以外の出席率をあげるにはどんな手を打てば良いか、という基本問題を意識するようになりました。そのような時、平成12年度の担当幹事である昭和25年卒の山中卓幹事から『今後の59洛会の運営に関するアンケート調査』を実施してはどうかとのご提案が有りました。是非お願いしますと言う事で、平成12年度の第23回59洛会開催案内と同時に、アンケートを発送していただき会の運営に関する意見を聞きました。
 主なご意見を羅列しますと、
(1)夜遅くなる会合には出ないようにしている(裏返せば、昼なら出席できる)。
(2)昼間の時間帯に変えてほしいという意見が相当数出てきた。
(3)講師立てられない場合には、懇親会のみでも良いのではないか。
(4)会費は安くしてほしい。
このような意見を踏まえ、第24回の59洛会から、昼食を兼ねての開催に切り替えました。また、講演も、15、20分間のショートスピーチなども取り入れるようにし、多くの会員が気軽に情報発信できる場を提供しようと言う事にしました。

洛友会におけるコミュニティの役割
 東京支部を例にしてみますと、学年毎のクラス会、数学年に股がる学年別グループなど時系列による縦割りグループのほか、趣味別など同好の志による横割りグループで、支部活動の基盤が構成されています。
 IT化の進展と共に、Webベースのコミュニケーションが、リアルな縦割りあるいは横割りグループ活動を補完する重要な手段となりつつあります。これらのグループを抱える東京支部においても、催し物案内・連絡手段として、ホームページ型、E-Mail型など多種類のコミュニケーション手段による情報の発信・共有化がすすめられており、東京支部活動を支えています。
 このように、これからは、洛友会を構成する縦割り、あるいは横割りのコミュニティの充実が求められるのではないでしょうか。伝統有る洛友会の末永い発展を願う上からも、情報の発信・共有化手段を取り込んだ多種・多様・多数のコミュニティの誕生が期待されます。

  ページ上部に戻る
200号目次に戻る



洛友会ホームページ