支部だより(2)
洛友会会報 211号


東京支部 2005年秋の講演会

 本年度、新たな試みとして、特に30〜50代以下の若い世代の会員の皆様に広く参加して頂けることを狙いとした、秋の講演会を企画しました。講師には、京都大学元総長であり現在は独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の理事長である長尾真先生をお招きしました。昭和22年卒業から平成15年卒業まで、幅広い年次から127名の参加を頂き、講堂はほぼ満杯状態となる盛況ぶりでした。
  講演会は平成17年11月7日(月)18時30分より、学士会館の講堂において開催されました。冒頭、古濱支部長よりご挨拶を述べ、東京支部の置かれている状況([特に若年層における]納入率の低下など)や会員の会費で洛友会がささえられていることへの訴求が行われました。
  続いて、長尾先生より「ユビキタスネット社会における研究開発の展望〜コミュニケーション技術の方向性〜」と題した講演を頂きました。現在、NICTで行われている研究活動を中心に、言語や文化、身体能力などの壁をできるだけ低くし、世界中どこに居ても、自分の課題を解決し、人々と相互理解をし、心豊かに生活できる環境の実現に関するビジョンが紹介され、居ながらにして何でも楽しめる環境、居ながらにして何でもできる環境、各種の高度なセンシング技術によってあらゆる状況における不測の事態に対応できる環境、言語・文化を越えて五感通信をも可能とする環境、などを実現する充実した情報空間の建設に向けて努力することの大切さが訴えられました。.
  講演終了後、質疑応答に移り、日本としての国際標準化への取り組みの考え方や、脳の研究に関する動向、国家としての通信網整備のあり方、ユビキタス社会を実現するためのネットワークセキュリティと法制度の整備、地球環境問題に関する取り組み、などに関する質問やコメントが会場から寄せられました。活発な討論は尽きることなく、1時間の予定時間を大幅に超過して、19時50分頃に閉会となりました。
  今回、会合参加費は無料としましたが、会費納入率向上施策の一環として、洛友会本部のご協力を頂き、未納会費分に関して振り込み用紙をお配りすると共に、会場において未納会費の現金納入を行いました。その結果、その場で15名の方から未納会費の納入を頂くことが出来ました。
  全体の懇親会は行いませんでしたが、各クラス単位で小規模の懇親会が多数企画されており、講演会終了後は、久しぶりに顔を合わせる同期と旧交を温めるため、参加者の皆様は三々五々夜の町に繰り出していきました。
[報告] 洛友会 東京支部 会計幹事  大矢智之(S62電U卒)

             

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