同窓会だより(1)
洛友会会報 213号


昭和36年卒業45周年クラス会報告

 我々のクラスはこのところ5年毎に京都でクラス会を開催している。卒業30周年は貴船・栃喜久、35周年は御所西・ガーデンパレス、40周年は嵐山・渡月亭で開催した。今年は45周年となり、電気電子工学専攻大学院のある桂キャンパスの見学希望が多かったので、桂キャンパスに最も近いと思われるホテルである洛西ニュータウン・京都エミナースで5月22〜23日に開催した。京都エミナースでは数年前から敷地内地下を千二百米ほど掘削し、3年前から良質の温泉を提供している。多くの同級生がすでに時間を自由に使える身になっていると思われたので、これまでの土・日曜開催を月・火曜開催とした。ほぼ半数の同級生が参加した。
 桂キャンパスでは、大澤靖治教授のお世話で、たいへん見晴らしが良く比叡山や東山が眺望できる事務管理棟3階の会議室で桂キャンパスの全体像の説明を受けた。広々としたキャンパスは今後の大きな発展の可能性も秘めているように思えた。ただ我々の時代は工学部の中では人気のある学科だった電気・電子工学科が現在はあまり人気がないようで時代によってずいぶん変遷があるものだとやや淋しい感じがした。その後、超伝導工学研究室、電力変換制御工学研究室、プラズマ物性工学研究室などを案内していただき、新しい設備と優れた研究結果に感心しきりであった。
 宴会では、恒例により各人が現状報告と称して1分半の制限時間でスピーチを行ったが、やはりみんな話すことがたくさんあり予定を大幅に超過した。最後に、5年後の50周年クラス会を京都で開催することを確認し、再会を約した。宴会の後は、カラオケ、温泉、各室での懇談など遅くまで続いた。
次の日は、ゴルフ組と天王山山麓方面見学組に分かれた。ゴルフ組は早朝にホテルの車で亀岡カントリーまで送ってもらい、関東から5名、関西から4名が参加し、3人1組となって、楽しくラウンドした。前半は曇り、後半は小雨となったが皆元気で、前の組から遅れることなく、予定より早く終了した。齢を重ねて独特のスイングの人が多かったが、何故かボールは真直ぐ飛ぶのが不思議であった。5年後再び元気にプレーできることを願って散会した。
 見学組は、まず聖武天皇が勅願し僧行基が建立したといわれる宝積寺を見学し、次いで アサヒビール大山崎山荘美術館を見学した。この美術館には陶磁器、漆器、染色、織物、日本画、西洋絵画(モネの睡蓮など)、現代彫刻などが陳列されており、庭園がまた美しかった。ここまでは大山崎の見学案内ボランティアの方にお世話になった。さらにサントリー山崎蒸溜所で製造工程の見学を行いまた「シングルモルトウイスキー山崎」をつまみつきで試飲し大いに楽しんだ。
 前回参加し、今回参加できなかった人との連絡で気づいたことは、5年前と比べて健康状態が悪くて参加できないという人が数人いたことである。我々の年代はおそらく寝食を忘れてよく働いたことと思う。それらの無理が尾を引いているのではないかと懸念を感じるとともに今後の同級生の健康を切に祈りたい。

 幹事 大串健吾、釜江尚彦、林 幸平、藤井泰郎、山下正義




  ページ上部に戻る
213号目次に戻る



洛友会ホームページ