支部だより(2)
洛友会会報 215号


中部支部「秋の例会」報告

 中部支部恒例の家族同伴での秋の例会が、11月12日(日)に実施された。今回は、トヨタ・JR東海・中部電力が発起人となって今年4月に設立開校した学校法人海陽学園訪問をメインとして計画したところ、10組の夫婦+1名の計21名の参加となった。
 海陽学園は、全寮制・中高一貫の男子校で、愛知県蒲郡市の三河湾に面した風光明媚な場所に位置している。1学年120名で、6学年720名の生徒が学ぶこととなるが、今年は開校1年目で第1学年のみであり、全学年が揃うのは5年後となる。英国のイートン校をモデルとし、同校から講師も派遣されており、今後の日本のリーダー育成を理念としている。
 訪問日は日曜で、生徒たちは全員で外出中であったが、京大OBで三菱東京UFJ銀行より派遣され、生徒の指導に当たっている西村英明氏に、施設全体の案内をしていただいた。寮では、賛同する企業から派遣されたフロアマスターが生徒たちと寝食を共にして、社会人の先輩として指導を行っている。西村氏も派遣当初はフロアマスターであったが、その後教員資格を取り、現在はハウスマスターとして勉学・生活全ての面での相談・指導に当たっておられる。大学ではアメリカンフットボール部に所属されていたとのこと。生徒たちと真剣に向き合おうという意欲が感じられ、こうした方々の昼夜を問わない協力によって学園が成り立っているのだと感じた。
 生徒たちは、毎日6時半起床、10時半就寝という規則正しい生活を送ることで、入学当初は食べられなかった朝食もしっかり取れるようになったとのこと。また毎日日誌でフロアマスターと交信しており、体調や精神面での変化も直ぐに察知できるとのこと。最近何かと話題になっているいじめや自殺の問題も、ここでは心配なさそうである。学園理念が目に見える形となって表れるには、まだしばらく時間が掛かるが、運営される方々およびそれを支える方々の努力が一刻も早く実を結び、生徒たちが立派なリーダーとなって日本を引っ張って行ってくれることが期待される。
 自分の子供も適齢期であれば、こんな環境で学ばせたかったなと思いながら学園を後にし、車で5分程の近さにある複合商業施設「ラグーナ蒲郡」で昼食懇親会を行い、現地解散で例会終了とした。
   松浦 昌則(昭53年卒)記

              

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