本部だより
洛友会会報 223号


京都大学工学部同窓会の発足

 京都大学全学同窓会は平成18年11月に発足した。一方、工学部では過去の、学科を単位とした10の同窓会組織がありそれぞれ独立に活動している。工学部としては全学の同窓会を意識しながら、工学部の各学科の同窓会が協力しあうことでお互いの活動を活性化させ、かつ大学全体の同窓会活動の支援にも役立てようという目的をもった工学部同窓会を発足させる準備が進められてきた。昨年5月26日に学科単位の同窓会からの代表を評議員、役員とする評議員会、役員会が開催され、工学部同窓会が正式に発足した。これまでの経緯と今後の活動方針について概略報告する。
 評議員は各学科同窓会から各2名計20名で、洛友会からは石川順三教授、佐藤 亨教授が就任した。また役員は会長1名、副会長8名、運営委員8名、幹事2名の構成で、会長には京機会(機械系同窓会)の元会長で、住友重機相談役の小澤三敏氏が選ばれた。副会長は6名で、洛友会からは木村磐根が、運営委員は8名で、洛友会からは石川順三教授が選ばれた。
 この組織は若干屋上屋を重ねる観もあるが、工学部の中の10の同窓会はそれぞれ固有の歴史を持ち、活動の仕方もかなり異なっているので、現状をお互いに披瀝しあうだけでもお互いに大変参考になることが多い。特に京機会では学生会員の活動が活発で、同窓会がこれを積極的に支援している。洛友会としても大いに参考にさせていただきたいと感じている。
 工学部同窓会の今後の具体的な活動としては、学科の同窓会事業をできるだけ共催にすることにより大学の施設などの使用を優先化でき、費用も節約できることを活用する。吉田地区に工学部同窓会室を設置し、同窓会と社会の連携活動に活用する。10月3日時点では8号館内の学部長室の隣に「社会連携推進室」の名称で同窓会室が設置されている。
 また工学部同窓会独自のクレジットカードを発行し、広く多数の会員によるカード使用金額に応じたキックバックにより工学部同窓会の活動費用をまかなうことも考えられている(なおこの件ではカード会社との交渉が進行中である)。また、事業検討会では、工学部内ですでに始まっているグローバルリーダシップ教育における産業界との橋渡しとして、幅広い人材を擁する工学部同窓会の協力が得られないかという希望もだされ(8月8日)、具体的に産業界からの出席を求めて特別の検討会も開催された(10月3日)。洛友会からは市原達朗副会長にご出席いただき、貴重なご意見をいただいた。以上がこれまでの経過である。

  木村磐根(昭30年卒、本部幹事長)記


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